牛乳のできるまで
牛乳ができるまでの一般的な工程をご紹介します。
- 牛乳のできるまで
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工程を図示すると次のとおりです。

- ①牧場から送られてきた生乳は検査されたのち、合格したものを清浄機にかけて、遠心力により目に見えないようなこまかいチリやホコリをとり除きます。
- ②これを均質機(ホモゲナイザー)にかけます。均質機というのは、生乳を細かいすき間から高圧で押し出す機械で、この機械によって、脂肪球の粒子がこまかく砕かれて消化されやすくなり、脂肪分離(液体上部に脂肪分が浮上すること)も起こりにくくなります。
牛乳の中には均質機にかけないものもあり、これはノンホモと表示されることがあります。
- ③加熱殺菌します。殺菌方法は主に次の4つですが、超高温瞬間殺菌の製品が90%以上を占め主流になっています。
- 1)低温殺菌(LTLT法、保持式で63℃~65℃、又は連続式で65℃~68℃で30分間加熱殺菌)
- 2)高温短時間殺菌(HTST法、72℃以上で15秒間以上加熱殺菌)
- 3)高温保持殺菌(HTLT法、75℃以上で15分間以上加熱殺菌)
- 4)超高温瞬間殺菌(UHT法、120℃~150℃で1~3秒加熱殺菌)
- ④容器に詰めます。殺菌を終え、冷却された牛乳は、殺菌乳タンクに貯乳され、自動充てん機で、紙容器やガラスびんなどに詰められます。
牛乳の紙容器の内面は、衛生的にポリエチレンフィルムで加工されており、しかも、牛乳を詰めたあと、すぐに密封されるので、非常に衛生的です。この工程の段階で日付捺印機により期限の日付が捺印されます。
- ⑤検査は、生乳の受入れから出荷までの各工程ごとに行われます。
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